【最終更新日】2020/01/12
この記事では「トイレの床張替えリフォームの費用」について解説します。
ズバリ料金は、工賃込み最安レベルで「1.5万円~」となっています。(面積が2畳の場合の予算)
トイレ床材の定番といえば「クッションフロア」となりますが、それ以外にも床材はあります。それぞれ価格差がありますので、自宅トイレの面積をよく確認した上での検討が必要です。
なお、床の張り替えを行う場合、もし壁紙の張り替えもお考えなら、絶対に同時に行った方がお得です。
以下、本文で詳しくご説明していきます。
トイレリフォームの床張替え予算は最低1.5万円から|壁紙も同時に替えると割安になるかもしれません
トイレリフォームの床張替えはどんな床材を使うの?
床張り替えの予算は、どんな材質の床材に張り替えるのかによって変わるのでまず「床材」の種類を紹介します。
建築・リフォーム関係の仕事をしていなければ普通はよく知らない「トイレの床材」。通常時に使用されることが多い代表的な床材を一気に解説します。
家庭用トイレ床材の定番!『クッションフロア』
家庭用トイレ床材の代表素材が『クッションフロア』です。
ビニール系素材に表面プリントされたクッション性のあるこの床材は、水に強い特徴から、トイレだけでなくキッチンや洗面所などの水まわりに多く使用されています。
汚れが落ちやすく掃除が簡単な上、価格も比較的安価なことから、リフォーム床材として重宝されている床材です。
また、柔らかい素材特性から、施工が容易なことに加え、ケガや足腰の負担も軽減できるというメリットがあります。
土足対応や、消臭・遮音等の機能性バージョンなどもあり、バリエーションは非常に豊富です。
トイレリフォームを業者に依頼すると、まず、この『クッションフロア』を勧められます。
リフォーム業者に依頼した場合の工賃込み価格ですが、2畳の場合で「2.5万円~5万円」という相場になっています。
店舗用に土足OK!『フロアタイル』
別名「塩ビタイル」や「PVC床材」とも言われる、塩化ビニール製のタイル状床材が『フロアタイル』です。
クッションフロアより耐久性があり汚れや傷にも強く、素材特性として全種類土足OKなのがフロアタイルの魅力となっています。
そのためトイレに限らず、店舗やオフィスの床材として、とてもよく使用されています。
また、施工に関してもカッターでカットし、床にボンドを塗って並べていくだけという手軽さから、クッションフロアと共にDIY床材としても多く利用されています。
リフォーム業者に依頼した場合の工賃込み価格ですが、2畳の場合で「3.5万円~6万円」という相場になっています。
素材選びに要注意!『フローリング』
家の床材として人気の『フローリング』ですが、トイレの床材に使用する場合は注意が必要です。ご存知の通り木は水に弱く、アンモニアやトイレ用洗剤などが付着すると、腐食や変色する恐れがあるためです。
また、フローリングの継ぎ目に水や汚れが染み込むと、そこから臭いを発する原因となります。
トイレの床材にフローリングを使用する場合は、アンモニア成分に強い「トイレ用フローリング材」や、継ぎ目の溝に加工された素材を選ぶ必要があります。
リフォーム業者に依頼した場合の工賃込み価格ですが、2畳の場合で「5万円~7万円」という相場になっています。
高級志向に!『タイル』
高級感があり、耐久性と耐水性の両面を兼ね備えた『タイル』ですが、ご存知の通り、価格が高価なため、家庭用トイレでの床材使用はそれほど多くはありません。
しかし、素材面では上記の3素材より優れていることは間違いありませんので、富裕層や高級志向のお宅などでは使用されるケースが少なくありません。
また近年、雑菌を分解するセラミックタイルや、臭いや汚れの付きにくい高機能タイルも人気となっています。
また、タイルやその他の石材に関しては、トイレ床の場合、便器をそのままの状態で施工することは出来ません。必ず便器を取り外しての施工になります。その場合、便器の取り外し・取付け費用も当然発生しますので注意してください。
リフォーム業者に依頼した場合の工賃込み価格ですが、2畳の場合で『通常タイル』の場合は「8万円~10万円」、『高機能タイル』の場合は「16万円~20万円」という相場になっています。
トイレ床リフォームの予算のポイント
トイレの床リフォームの予算の相場ですが、もちろん素材や施工業者によって予算は異なってきます。
ここでは、床リフォームの予算についてご紹介します。
床材が高価になるにつれて工賃も高価になる
上でご紹介した各床材ですが、ご覧の通り工賃込価格の安い順は、①クッションフロア➁フロアタイル③フローリング④タイル となります。これは床材そのものの価格順でもあります。
しかし、例えばクッションフロアとフロアタイルの2畳価格差が1万円になっていますが、素材そのものの価格差は1万円もありません。
つまり、クッションフロアよりフロアタイルの方が施工費が高いということです。
これは、フローリングとタイルに関しても同じことが言えます。
要するに、床材の場合、素材価格の高いものほど、施工費も高くなるということです。
これは単純に施工時間の問題です。「クッションフロアは短時間で終了」するが、「タイルの施工は長時間かかる」ということです。
それゆえに、トイレの床張替を業者に頼む場合、一般建築業者よりはリフォーム業者、リフォーム業者よりはトイレリフォームに力を入れている業者の方が、施工費も安くなる傾向があります。専門業者の方がその作業に慣れているため、より施工時間が短くなるためです。
トイレ床リフォームの工賃込予算相場一覧
ここで改めてトイレの床リフォームの工賃込予算の相場をまとめます。
1畳(180cm×90cm) | 2畳(180cm×180cm) | |
---|---|---|
クッションフロア | 2万円~4万円 | 2.5万円~5万円 |
フロアタイル | 3万円~5万円 | 3.5万円~6万円 |
フローリング | 3万円~6万円 | 5万円~7万円 |
一般タイル | 5万円~6万円 | 8万円~10万円 |
高機能タイル | 10万円~12万円 | 16万円~20万円 |
ご覧になってお気づきの方もいらっしゃると思いますが、クッションフロアとフロアタイルは、1畳から2畳に面積が倍になったにも関わらず、価格差はそれほど広がりません。
しかし、フローリング以降の高価格床材に関しては、1畳から2畳への価格差は広がる傾向にあります。
これは、素材価格自体が高いことだけでなく、やはり施工費も上がっているためです。逆に言えば、クッションフロアとフロアタイルは、素材価格も安価な上、施工費も1畳と2畳でそれほど差が無いことを示しています。
トイレの床張り替えリフォームを行う際は、まずご自宅のトイレの床面積を確認した上で、床材選択を行うように注意してください。
ちなみに株式会社サンリフレホールディングスが運営し、トイレリフォームにも力を入れている「交換できるくん」では、2畳のトイレ床張替えを「14,800円」のパック料金で行っています。クッションフロアの種類もノーマルタイプですが種類も豊富に選べ、かなりお得な料金になっています。
床リフォームは壁紙張替えも同時に
トイレの床リフォームをしたいと考えた時、必ず考えることが「壁も一緒に…」ということではないでしょうか?
トイレリフォームをする際は、床と壁は同時に行うことが絶対にお得です。
床と壁の同時施工は工賃が割安!
通常、2畳トイレの壁紙交換を業者に依頼した場合、工賃込みの予算相場は「3.5万円~4万円」ほどと言われています。
しかし、床張替えとの同時施工の場合、概ね「1万円~2万円」ほどで出来る場合があります。
これは、同時施工で行うために、施工・人件費が減額されるためです。
ただし、施工業者も商売ですから、そのまま黙っていると普通料金を請求される場合もあると思います。
見積もりの際に業者側から施工費の減額の話が出なければ、やはりこちらから交渉する必要があります。
まとめ
今回はトイレの床リフォームについてご紹介しましたが、かなり価格差のあるジャンルであることがお分かりいただけたと思います。
しかし、一般家庭の大多数が利用しているクッションフロアだと、思ったよりも安くリフォーム出来ると安心した方も少なくないのでは?
最後に改めてトイレの床リフォームについてまとめます。
- クッションフロア2畳の張り替えの場合、最安レベルは1.5万円。一般的な相場は2万円から
- 土足OKの場合はフロアタイルがおすすめ
- 高価な床材ほど施工費も高額になるので要注意
- 壁紙張替えも考えている場合は必ず床張替えと同時に行う。その方が予算が削減される
これらの点を参考にしていただいて、ご自宅のトイレの床リフォームにお役立てください。