【トイレリフォーム】どのメーカーがいい? 最注目が「パナソニック」である理由

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【最終更新日】2020/01/12

 

トイレリフォームを行う際、果たしてトイレ本体はどこのメーカーを選ぶべきなのか?

 

この記事ではそんな疑問に答えます。

 

結論としては……

 

  • 「最高品質」を求めるならば『TOTO』
  • 「高性能かつお得な価格」を求めるならば『リクシル』
  • 「とにかく安くタンクレスにしたい」というのであれば『パナソニック』

 

ということになります。

 

それは、この国内トップ3メーカーの「メーカーとしての特徴」が大きく影響しているのです。本文で詳しくご説明します。

 

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【トイレリフォーム】どのメーカーがいい? 最注目が「パナソニック」である理由

 

“国内トップ3″トイレメーカーの特徴

 

まずはトイレ”国内トップ3”のメーカーとしての主な特徴を検証します。メーカーそれぞれの特色を把握することは、トイレ選びに役立つはずです。

 

TOTO

 

まずご紹介するのは、ご存知”トイレの王者”と言われている『TOTO』です。

 

「トイレメーカーと言えば?」という質問を受けた時、日本人ならばそのほとんどが「TOTO」と答えるであろう、その知名度は抜群のものがあります。

 

TOTOの市場シェアと順位は以下の通りとなっています。

 

衛生陶器(国内)(#2009年) 温水便座(国内)(#2013年) 住宅設備売上(国内)(#2018年) 衛生陶器販売数(世界)(#2011年) 衛生陶器売上(世界)(#2012年)
1位(60.7%) 1位(54%) 3位(9.5%) 4位 1位

 

以上のように、こと、トイレという部門においては、TOTOの強さは圧倒的なものがあります。

 

注目すべきは「世界シェア」です。販売個数では4位にも関わらず、売上シェアでは1位です。

 

つまり、TOTOは「高いのに売れている」ということ。
このことこそ、TOTOが長年培ってきた”ブランド力”と言えます。

 

そして、TOTOの”ブランド力”を支えているのが、TOTOがトイレにかける『こだわり』です。

 

TOTOは、自らがトイレトップメーカーであることに並々ならぬこだわりを持っています。

 

そのこだわりとは、トイレにおいて「常に最高であること」です。
TOTOは、トイレの「性能」と「デザイン」において、常に他メーカーの一歩先を行っています。

 

そういったTOTOのこだわりが、ユーザーがイメージする「トイレはTOTO」というブランド力につながっているのです。

 

 

LIXIL

 

トイレ国内シェア第2位の座にいるのが『LIXIL』です。
まずはリクシルの市場シェアと順位を確認してください。

 

衛生陶器(国内)(#2009年) 温水便座(国内)(#2013年) 住宅設備売上(国内)(#2018年) トイレ販売個数(世界)(#2011年) トイレ売上額(世界)(#2012年)
2位(30.4%) 2位(24%) 1位(26.9%) 8位 2位

 

注目すべきは、トイレを含めた「住宅設備」全般の売上はリクシルが第1位となっており、そのシェアもTOTOに大差をつけているのがお分かりだと思います。

 

ここにリクシルの大きな特徴があります。

 

2010年にグループ会社であるINAXを経営統合したリクシルという会社の立ち位置は、あくまでも「総合住宅設備会社」なのです。

 

想像ですがリクシルは、こと「トイレ」においてはTOTOを無理に上回ろうとしていないのかもしれません。

 

リクシルのトイレはTOTOと比較すると、性能面とデザイン面でわずかに劣ることは否めません。しかし、それはあくまでもTOTOのレベルが高すぎるためで、普通に使用する分には、リクシルのトイレも十分高性能・高デザインです。

 

しかも価格面でリクシルとTOTOを比較すると、約6%から10%ほどリクシルの方が実売価格は安くなっています。

 

「性能・デザインではTOTOをやや下回るものの、価格はTOTOよりも完全に安い」

 

これが現在のリクシルの戦略と言え、世界のトイレ市場でもリクシルの売上シェアはTOTOに続く第2位となっており、世界規模で見ると、2012年度調査で1位TOTOが15億ドルに対して、2位リクシルは14億ドルと、その差は僅差となっています。

 

世界市場においては、リクシルの戦略が成功している証と言えます。

 

Panasonic

 

生活家電メーカーの名門である『Panasonic』は、最近になって国内トイレ市場での存在感を急速に示し、そのシェアを第3位にまで上げてきました。

 

衛生陶器(国内)(#2009年) 温水便座(国内)(#2013年) 住宅設備売上(国内)(#2018年) タンクレストイレ(国内)(#2018年)
3位(10%) 2位(26.2%) 1位(40%)

 

ご覧になってお分かりになると思いますが、パナソニックはトイレのスタンダードである衛生陶器を、現在は販売していません。

 

パナソニックは、水族館や航空機に使用されている有機系ガラス素材をトイレ便器の素材に使用。

 

陶器特性といえるキズやヒビ割れに非常に強く、水アカ汚れが付きにくいという素材特性に加え、陶器よりも製造コストが安く済むという面を最大限に生かした便器を開発しました。

 

その上で、従来のタンク式トイレでこれからTOTOに追いつくのは難しいと、今後、市場が拡大するタンクレストイレに商品を一本化し、TOTO・リクシルよりもはるかに「価格が安い」タンクレストイレを開発・販売。

 

この戦略が見事に当たり、タンクレストイレ部門ではTOTOをついに上回り、国内シェア1位の座を獲得しました。

 

“王者”TOTOは、その”こだわり”が強さの根源となっているため、簡単に低価格タンクレスを発売するとは思えず、それ故、タンクレス部門ではしばらくパナソニックのシェア1位が続くものと見られています。

 

そのような市場状況から、パナソニックが現在の国内トイレ市場の最注目メーカーであることは間違いありません。

 

 

“国内トップ3″トイレメーカーのおススメ商品

 

ここからはトップ3メーカーの最新おススメ商品を、価格.comでの実売最安価格とともにご紹介します。

 

TOTO

 

①『ネオレストAH』

 

現在、トップ3メーカーがしのぎを削っている、タンクレストイレ市場におけるTOTOの主力商品が『ネオレストAH』です。

 

主な性能は以下の通りです。

 

  • 汚れが付きにくく落としやすい「セフィオンテクト」
  • 使用前に自動でミスト(水)を吹きかけて汚れを付きにくくする”プレミスト”と、使用後は電気分解水の「きれい除菌水」のミストで菌の繁殖を予防する「便器きれい」機能を搭載
  • 節水性の高いトルネード洗浄方式により、全メーカー最高の節水性を実現
  • トイレの1日の使用時間をAI学習し、良く使用する時間帯の一時間前から作動する脱臭機能「においきれい」

 

特筆すべきは、使用前後だけでなく未使用時間が8時間継続すると、自動でミストを噴射する「便器きれい」と、トルネード洗浄による全メーカーで最少節水性の実現です。

 

TOTOの技術力を結集させ、現時点での世界最高性能トイレを実現させたのがネオレストシリーズであり、その標準タイプが『ネオレストAH』です。

 

実売最安価格……189,999円

 

➁『ピュアレストEX』

 

TOTOの国内売上トップシェアを支える「タンク式トイレ」のメイン商品が『ピュアレストEX』です。主な性能は以下の通りです。

 

  • 汚れが付きにくく落としやすい「セフィオンテクト」
  • 節水性の高いトルネード洗浄方式により、節水性は全メーカー最少

 

タンク式トイレに関しては、全メーカーが温水便座を標準装備していないため、ネオレストの機能である「便器きれい」はありませんが、ネオレスト同様に、トルネード洗浄による全メーカー最高の節水性は大きな魅力です。

 

また、廉価版の「ピュアレストQR」と違い、TOTOの陶器生成技術力が発揮された、曲線系の丸みあるデザインが、「EX」の大きな魅力となっています。

 

実売最安価格……69,907円

 

③『レストパルF』

 

タンクレストイレが使えない物件用に開発されたのが「キャビネット式トイレ」です。

 

キャビネット内に貯水タンクを完全収納し、見た目はタンクレスにしか見えないキャビネットトイレですが、その中でフローティングスタイル(壁掛け式)を採用した『レストパルF』のデザインはまさに斬新!

 

パッと見、便器が宙に浮いたそのデザインは、誰が見てもビックリ!

 

もちろん、便器の重量はキャビネットの構造で支えているため、新築や全面リフォームでないと、どこでも取り付けられるというトイレではありませんが、やはり、その浮遊感は、一度見たら忘れられないものがあります(#リクシルにも壁掛けフローティングデザインのトイレはありますが、公共向けとなっており、一般には販売されていません)。

 

性能面に関しても、「ネオレストAH」と同様の基本性能(「においきれい」は除く)が備わっているため、非常に高性能となっています。

 

なお、価格面に関しては、レストパルは収納キャビネット等を含む「システムトイレ」となっているため、それらの設備を全て含めた価格となっており、「レストパルF」は壁掛け構造となっているため高額となっています。

 

実売最安価格……326,268円

 

LIXIL

 

①『サティスS』

 

リクシルが現在、主力商品としているタンクレストイレが『サティスS』です。
主な性能は以下の通りです。

 

  • 従来陶器よりも汚れが付きにくく、お掃除も簡単な”100年クリーン”を実現した「アクアセラミック」
  • 便器内だけでなく、設定時間に便器フタが自動で開き、プラズマクラスターイオンでトイレ空間まで除菌する『ルームリフレ』
  • 便器内に気流を発生させ、その循環空気を効率的に吸い込み脱臭する「エアシールド脱臭」
  • 便座部分が電動操作で真上に上がり、掃除が楽々できる「電動お掃除リフトアップ」

 

特筆すべき点は、便器内に気流を発生させて脱臭するという「エアシールド脱臭」と、シャープの独自機能として知名度が高いイオン脱臭機能である、「プラズマクラスター」を移植していることです。

 

除菌機能に関してはTOTOの「便器きれい」に一歩譲る感はありますが、脱臭機能に関してはTOTOに全く引けを取らない高性能となっています。

 

実売最安価格……177,800円

 

➁『リフォレ』

 

リクシルの「キャビネット式トイレ」が『リフォレ』です。

 

ただし、前述の通りリクシルは、壁掛け式のキャビネットトイレは一般発売していません。

 

主な性能に関しては「サティスS」と同様の基本性能(「ルームリフレ」は除く)を備えているため、こちらも十分高性能となっています。

 

リフォレのもう一つの魅力がその価格です。
TOTOの同タイプである「レストパル(非壁掛け)」と比べると、かなりお得な価格となっています。

 

実売最安価格……139,000円(TOTO「レストパル」の最安価格が207,684円 )

 

Panasonic

 

国内タンクレス市場シェア1位に躍り出たパナソニックのおススメ商品は、もちろんタンクレストイレとなります。

 

①『NewアラウーノV』

 

パナソニックがシェア拡大の戦略的商品として発売しているのが『NewアラウーノV』です。

 

機能に関しては、TOTO・リクシルと比較すると、そこまで高機能は付属しておらず、一般的な機能しかないと言っても過言ではありません。

 

ただ、タンクレストイレとしては唯一、手洗い台をトイレ上に設置したタイプを発売しているところが、ちょっと変わっていると言えます。

 

それよりも『NewアラウーノV』の最大の魅力はとにかく安いことです!

 

実売最安価格

  • 手洗いナシ…56,535円
  • 手洗い付き…65,180円

 

実は、『NewアラウーノV』には温水便座(TOTOで言うウォシュレット)が標準装備されていません。

パナソニックではこの「V」タイプ専用の温水便座(トワレ)を別売りしています。

 

実売最安価格……45,744円(標準S4タイプ)

 

お分かりのように専用トワレを付け足しても、その価格はTOTO・リクシルよりもはるかに安い価格となっています。

 

ちなみに初めからトワレとセットで購入するパターンだと、さらに価格が安くなる場合があります。

 

実売最安価格

  • 「NewアラウーノV(手洗い付き)」+「V専用トワレS4」のセット……78,170円

 

 

“国内トップ3″トイレメーカーの『その他』おススメ商品

 

①TOTO『ウォシュレット・アプリコット』

 

TOTOの大人気商品である「ウォシュレット」の最新型が『アプリコット』です。

 

簡単に説明すれば、タンクレストイレ「ネオレスト」シリーズに搭載されているウォシュレットを、単体別売りとしたのがこのアプリコットです。

主な機能は以下の通りです。

 

  • 汚れが付きにくく落としやすい「セフィオンテクト」
  • 使用前に自動でミスト(水)を吹きかけて汚れを付きにくくする”プレミスト”と、使用後は電気分解水の「きれい除菌水」のミストで菌の繁殖を予防する「便器きれい」機能を搭載
  • 空気を含んだ水滴(水玉)で洗う、おしり洗浄機能「エア イン ワンダーウェーブ」

 

ご自宅のタンク式トイレにTOTOの最新機能が取り付けられる点は大きな魅力です。

 

実売最安価格……47,936円

 

 

まとめ

 

国内トイレメーカートップ3の特徴と、そのおススメ商品をご紹介いたしましたが、それぞれの特色が色濃く出ているのがお分かり頂けたかと思います。

 

最後に今回のまとめをします。

 

  • 第1位のTOTOは、技術力・デザイン力共にトップであるものの、価格はやや高い
  • 第2位のリクシルは性能・デザイン共に、TOTOに一歩譲るものの、価格はTOTOより確実に安い
  • 第3位のパナソニックは、タンクレストイレに”価格破壊”を起こし、その圧倒的な安さでシェアをグングン伸ばしている

 

これらのことから、現在のトイレメーカー選びは、以下の様に結論づけます。

 

  • 「どうせならやっぱり最高のものを」と考えるのならば『TOTO』
  • 「そこそこ高性能なら安い方がいい」と考えるのならば『LIXIL』
  • 「とにかくタンクレスを安く買いたい」と考えるのならば『Panasonic』

 

今後のトイレ選びにぜひ参考にしてください!

 

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